2年前の悪夢再び…藍、自己ワーストタイの83で45位/米女子 サンケイスポーツ 7月14日(月)7時0分配信
強風の中、手袋をして歩く宮里藍。スコアを崩して表情も険しさを増した(撮影・彦野公太朗)(写真:サンケイスポーツ)
 全英リコー女子オープン最終日(13日、英サウスポート・ロイヤルバークデールGC、6458ヤード、パー72)首位と5打差の17位から出た宮里藍(29)=サントリー=はバーディーなしの2ダブルボギー、7ボギーでプロ自己ワーストタイの83と崩れ、通算12オーバーの45位に終わった。原江里菜(26)=NEC=が通算7オーバーで日本勢最高の21位。首位に3打差の7位から出たモー・マーティン(31)=米国=が最終18番でイーグルを決めて72で回り、通算1アンダーで逆転優勝。ツアー初Vをメジャー大会で飾った。

 冷たくて強い風が身にしみた。藍が何度も唇をかみしめた。今大会初めて全英らしくなった天候に苦しみ、2ダブルボギー、7ボギー。83ストロークは、2012年大会の最終日に並ぶ自己ワーストタイだ。

 「風が強くなって、きのうまでのイメージが出せなくなった。厳しい1日になった。グリーン上で苦戦した」

 今季苦しんできたパットの不安が再び噴出してしまった。1番では20メートルから3パットのボギーとつまずいた。7番も2メートルを外すなど前半は5ボギーで40。後半の11番と12番は、ともに3パットの連続ダブルボギーで後退した。17番でも1・5メートルを外してボギー。「パットで風の影響を考えすぎたりした」。この大会ではグリーン上で復調していたが、最終日は3度の3パットなどで36パットと乱れた。

 前日の第3日は72で回り、首位と5打差の17位につけていた。次週の全英オープン出場を控え、応援に駆けつけた兄の優作は「調子が悪いと聞いていたけど全然いいでしょ。びた一文曲がらない。スゴいよ」と感心。夜は一家で食事に出かけて充電したが、リンクス本来の風はあまりにも強敵だった。

 「天候によって自分のゴルフが左右されてしまった。しっかり自分自身のゴルフを4日間できるようにしたいです」

 2年前の悪夢再現となったが、普段と同じようにメディアに対応すると、練習グリーンへ向かった。今季不振の原因であるパットを修正するには練習あるのみ。コーチの父・優さん(68)の指導を受けながら、懸命にボールを転がした。


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